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プロフィール その9 〜刀鍛冶歴13年、ナイフ製作歴22年〜

 

私は刀鍛冶の修業を始めてから、今年で13年になります。

 

そして、ナイフの製作を始めてから、今年で22年になります。たぶん。

 

私がナイフの製作を始めたのは、確か中学1年の時でした。

 

 

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まず初めは、削り出しという方法で作りました。

 

削り出しというのは、叩いたりはせず、

板状の鋼材をヤスリやグラインダー等で削ってナイフの形に整形する方法です。

 

初めて作ったナイフは、母方の祖父の自動車修理工場で作りました。

 

そこにはグラインダーやボール盤等の機械はあったので、

2本目以降よりは楽でしたが、

ナイフ製作用の機械が揃っているわけではないので

ほとんどは手作業でした。

 

焼入れももちろん自分では出来ませんでしたので、業者に頼みました。

 

その時作ったナイフがこちらです。

 

 

 

 

 

それから、今度は札幌の自宅で製作するようになりました。

 

とはいえ、万力を買っても取り付ける場所がなく、

タンスに取り付けてみたり、

なかなか試行錯誤は必要でした。

 

 

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そんなこんなで、上の画像のナイフ以外に削り出しで2本ほど作ると、

今度は鍛造をしてみたくなって来ました。

 

確かこの時はもう高校生になっていたくらいの時期ですね。

 

それで実際、鍛造を始めました。

 

 

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まず初めに、自宅のベランダで試してみました。

 

すると、案の定、苦情が来ました。

 

まあ、当たり前ですね。

 

マンションでしたから。

 

斜め上の部屋に住んでいた友人の家でも、

「一体何事だろうか?」

と思ったそうです。

 

 

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次に選んだ場所は、大きな音が出てもいいように

家から自転車で20分ほどの所にあった陸橋の下のスペースです。

 

確かに大きな音を出しても問題はなかったのですが、

別な問題が起こりました。

 

 

 

ある時、パトカーが来てお巡りさんに訊かれました。

 

「どこから来たの?」

「家の人は知ってるの?」

 

どうやら、家出少年に見えたらしいのです。

 

そういえば、何台か通った車の中に、

様子を窺うようにゆっくりと走っている車がありました。

 

たぶん、その人が通報したのではないかと思います。

 

初の職務質問を体験しました。

 

 

 

それで、最終的には河原にちょうどいい場所を見つけ、

高校と大学の頃はそこに何度も通いました。

 

 

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鍛造するようになると、

自分で焼入れもするようになりました。

 

そして刀鍛冶になろうと思う前から

ナイフは作っていたわけですが、

刀鍛冶になると決めてからは

刀鍛冶になってからのための実験だと思って

色々試すようになっていました。

 

ただし、銃刀法上、作刀承認を受けていないと刀剣類は作れないので

形状はあくまでもナイフの形状で作っていました。

 

 

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大学に入ってからも、ナイフの製作は続けました。

 

大学生の頃の私にとっての“楽しいこと”といえば、

 

ナイフを作ること。

 

鉄についての勉強をすること。

 

刀についての勉強をすること。

 

筋トレすること。

 

美味しいものを食べること。

 

それに、20歳でヨーガに出逢ってからは、

ヨーガが加わり、

楽しい日々を過ごしていました。

 

ただ、私にとって楽しいことの中に

一般的な大学生が楽しむような事柄はあまり入っていなかったため、

側から見れば遊ぶこともなく真面目な大学生に見えたかもしれませんが、

私としては日々本気で遊んでいたわけです。